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皆さんの興味関心の高い話題や生活に役立つ情報など、一人ひとりが自分の腸活やヘルスケアに向き合うためのヒントをお届けしていきます。
腸内細菌の働きの詳しいメカニズムの説明や最新の腸内環境研究に基づく知見など、主に研究者や腸活玄人向けのストーリーを配信していきます
腸内環境に関する用語や基礎知識など、知りたい・調べたい時に活用できる知識をストックしていきます。
こんにちは。onakademy編集部です。 皆さんは「短鎖脂肪酸」という言葉をご存知でしょうか。これまでアップしてきた記事にも短鎖脂肪酸の話はたびたび出しているので、onakademyをウォッチしてくださっている方や、腸活上級者の方にとっては身近な言葉かもしれません。 腸内細菌は様々な健康状態や疾患と関連することがこれまでの研究でわかっていますが、以前公開した記事でも述べた通り、存在するだけではヒトに影響を与えないことが多く、主に短鎖脂肪酸などの代謝物質を介して健康効果を
こんにちは!onakademy編集部です。 先日、みなさんからのギモンを集めるために目安箱を設置しましたが、早速いくつかご質問をいただきました。 今回は、その中の1つにお答えします。 軟便で排泄が頻回であり、食材が形を残して出てくるとのこと。 消化が十分に行われていない可能性が考えられます。普段の食事では胃腸に負担の少ない消化に良いものを意識して選ぶようにしてください。 食物繊維の選び方と摂り方について回答しますね。 ■ 食物繊維の選び方 食物繊維を摂取するヒト試験
近年、健康法としてのファスティング(断食)が注目を集めています。ファスティングの結果が排便量の変化として目に見え関連を想起しやすいためか、腸内環境との関連性について聞かれることが何度かありました。 そこで今回は、現時点での科学的知見を整理しながら、ファスティングの意義について考えてみようと思います。 ファスティングの種類世界には伝統的に様々なファスティング方法があり、いずれも食事と断食の時間を決めて交互に行うことが基本となります。イスラム教のラマダン断食が有名ですが、キリ
こんにちは、onakademy編集部です。 突然ですが、みなさんは腸内フローラ検査を受けたことはありますか? 最近では、一部の医療機関やECサイトで購入することができ、私の身の回りでも「腸内フローラ検査を受けたよ!」と教えてくれる友人がちらほら出てきました。 腸内フローラ検査を受けた方からよく聞かれる質問として、「〇〇菌がいなかったんだけど大丈夫?!」というものがあります。 たしかに検査結果を見たときに、他の菌が3%や15%等と数字が表示をされている中で、「0%」って見た
こんにちは、onakademy編集部です。 酷暑だった夏もいつしか過ぎ去り、もうすぐ寒い季節がやってくることを予感させます。 冬になると風邪やインフルエンザなどの感染症もまた猛威を振るうことでしょう。そうなると、薬を飲む機会も増えるのではないでしょうか。 食事に影響されるイメージが強い腸内細菌ですが、実は薬と腸内環境の関連も大きいことがわかってきています。 薬の取り方によっては、副作用が強く出てしまったり、腸内環境が乱れてお腹を下してしまうことも。 本格的な冬が到来
腸内環境は脳と密接に関わっているということはこれまでの記事でも取り上げてきました。 そんな脳腸相関ですが、最近の研究で「記憶力は良い腸内環境によって育まれる」可能性が示されてきているのを知っていますか? お腹の調子を良くすると記憶力が良くなる、なんてことがあったら嬉しいですよね。 今日はそんな記憶力に関連する研究事例をいくつか取り上げていきたいと思います。 腸内細菌の存在は記憶力に影響するそもそもお腹にいる腸内細菌が記憶力に影響するなんてことはあるのか?と思う人もいる
こんにちは、onakademy編集部です。 気温の差が激しい今日この頃、腸内環境を味方にすることで、外部環境に左右されないホメオスタシス(体の恒常性)を発揮していきたい筆者です。 さて、私たちがonakademyを開設して早半年が経ちました。 この度、onakademyの【目安箱】を設置することをお知らせします! このメディアの目的として、サイエンスをベースにおなか(腸内環境)の深みを知っていただける場としてお役に立ちたい!ということももちろんありますが、同時に、ona
腸内細菌だけではなく、腸内細菌によって作り出される代謝物質も重要だということはonakademyの記事でも何度か話をしています。今回の記事でも代謝物質に注目してお話したいと思います。 腸内細菌由来の代謝物質としては短鎖脂肪酸(Short-chained fatty acids; SCFA)がその主要なものですが、他の代謝物質、特に肝臓において作られ腸内に分泌された胆汁酸が腸内細菌によって代謝されることで産生される「二次胆汁酸」についてもその重要性が評価されてきています。
便秘の改善策として必ず取り上げられる食物繊維。大切なのは間違いないのですが、取り入れ方を間違えると、効果が得られなかったり、逆効果になってしまうかもしれません。 実は今回、私も便秘と食物繊維のカンケイについて誤解していたことがあったことに気付きました。 そこで、誤解されがちな内容をピックアップして、みなさんにもお伝えしたいと思います。 1.どんな食物繊維にも便通改善効果がある? onakademyを訪れているみなさんはご存知かもしれませんが、食物繊維にもいろんな分類や種
おならについて皆さんはどのくらい知っていますか? そもそもおならはなぜ出るのか、焼き芋など特定のものを食べるとおならが出やすいというのは本当なのかなど、実は意外とおならについての知識ってふわっとしてますよね(おならだけに)。 というわけで、今回は皆さんにも身近な「おなら」について色々と話していこうと思います。 そもそも「おなら」って何?そもそもおならって何でしょう? 至極単純に言うと「おしりから出るガス」だと思いますが、そもそもこのガスってどこから来てるんでしょうか?
こんにちは!先週に引き続きonakademyでは腸内細菌相談室とのコラボレーションpodcastの概要をお届けします! 腸内細菌相談室とのコラボレーション第2話では先週に引き続きonakademyメンバー「いとうまさき」と腸内細菌相談室室長の鈴木大輔さんがうんちと腸内環境の魅力について語っています。 先週のpodcastではうんちを取り巻く時代の変化や「食のパンデミック」について熱く議論しています。対談の模様は下記をチェック! 今週のハイライト 今週の配信では、どういっ
これまでonakademyではおなかの深みをお伝えする記事を配信してきましたが、設立半年になる今月、onakademy初のコラボレーション企画をお届けします! 今回コラボレーションが実現した「腸内細菌相談室」は、「腸から自分と世界を知る」ことを目指して、腸内環境や腸内細菌について科学論文を根拠に情報を発信するメディアです。 その室長である鈴木大輔さんとonakademyメンバーの「いとうまさき」による「うんちと腸内細菌」についての対談が先日行われ、その模様が腸内細菌相談室
こんにちは、onakademy編集部です。 今回の記事では、これまでも様々な記事執筆に関わっているonakademy編集部の人をご紹介します! onakademy編集部のメンバーは、バックグラウンドや記事執筆に携わるようになったきっかけも全く異なります。個々人の興味関心のある分野も異なりますし、記事にでる味も人それぞれです。まるで個々人の腸内環境のように多様性にあふれています。 もしかすると、読者の皆様とどこかしら考え方が似ているメンバーもいるかもしれません。 今後の
“腸内環境の老化”とはメタボリックシンドロームや糖尿病、動脈硬化、慢性腎臓病などは高齢者に多く見られるため、加齢関連疾患と呼ばれます。これらの病気は、数年にわたって低レベルの炎症が続く「慢性炎症」が特徴です[1]。 最近の研究では、腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸などの物質が、体内の炎症を抑え、加齢関連疾患を軽減する役割を果たすことが分かってきました[2]。では、そんな慢性炎症を抑える役割を持つ腸内細菌自体も、年齢とともに老化してしまうのでしょうか? もし老化した場合、何が起
こんにちは、onakademy編集部です。本格的な夏も到来し、日々高温多湿と戦う季節になってきました。家にこもる方もいれば、ここぞとばかりプールや海に繰り出す方もいるかと思います。 ところで、夏になると無性に辛いものが食べたくなる、という人はいませんか? 筆者がその口で、(年中辛いものは好きですが)夏になるとひたすら辛いものを食べまくってます。 夏、暑いときに辛いものを食べたくなるのって、なんか直感的には違和感を感じる。。という人もいるかも知れません。 実はこれは理にか
こんにちは、onakademy編集部です! 唐突ですが、今回はタイトルのとおり、いつもとは違うテイストでおなかの世界を読者のみなさまと共有したい!と思っております。 初回の自己紹介記事でお伝えしましたように、このメディアは「腸内環境から病気ゼロ」を目指す研究者たち、つまり、毎日腸内細菌と向き合っている人々が主となって運営しています。 今回は、そのような日々おなかの研究に様々な角度から向き合っている研究者たちのトークの一部から、おなかの深みを一歩掘り下げて知っていただく機