onakademy
腸内環境に関する用語や基礎知識など、知りたい・調べたい時に活用できる知識をストックしていきます。
皆さんの興味関心の高い話題や生活に役立つ情報など、一人ひとりが自分の腸活やヘルスケアに向き合うためのヒントをお届けしていきます。
腸内細菌の働きの詳しいメカニズムの説明や最新の腸内環境研究に基づく知見など、主に研究者や腸活玄人向けのストーリーを配信していきます
こんにちは、onakademy編集部です! 今日のテーマは「腸内環境」。 基礎ですね。 そのくらい知ってますよ!という方もいらっしゃるかもしれません。 ですが、ここからすべてのストーリーが始まりますので、この機会に改めて語らせてください! 腸内環境は文字通り「腸内の環境」を指しますが、その「環境」とは何を指すのでしょうか。 順に紐解いていきましょう。 まずは腸内細菌のお話から 腸内に腸内細菌がいることや、腸内細菌が健康に関係するものなんだ!ということは、ここ十数年の間
はじめまして、株式会社メタジェンのオウンドメディア編集部です。 突然ですが、メタジェンという会社、みなさまご存知でしょうか? 私たちメタジェンは、 腸内環境の研究者たちが「腸内環境から病気ゼロを実現する」という使命感のもと創業したベンチャー企業です。 私たちにとって「サイエンス」は言うまでもなく基盤です。しかし同時にやるべきことは、研究から得られた知見を学会や論文などの研究コミュニティだけで終わらせず、科学者自身がわかりやすく、かつ正しい情報として社会に発信し続けること
腸内環境にまつわる単語の説明をまとめていきます。随時更新していきますので、乞うご期待ください。 英数あ行か行さ行酢酸 食物繊維 た行短鎖脂肪酸 腸内細菌 腸内代謝物質 な行乳酸菌 は行ビフィズス菌 プレバイオティクス プロバイオティクス プロピオン酸 ま行や行ら行酪酸 わ行
食物に含まれる炭水化物のうち、ヒトの消化酵素では消化できない物質を指します。ちなみに、ヒトが消化できる炭水化物は「糖質」と呼ばれます。 食物繊維はその性質から、水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に大別されます。 不溶性食物繊維は主に植物の細胞壁を構成する成分であり、セルロースやヘミセルロースなどが含まれます。例えば、穀物類のふすま、きのこ、ごぼうなどに豊富に含まれ、物理的に腸管粘膜を刺激して水分や粘液の分泌を促進し、便のかさを増やしたり、便を柔らかくして
プロバイオティクスとは「摂取することで有益な効果が期待できる微生物」を指した言葉です。 より厳密な定義としては、世界保健機関(WHO)と国際連合食糧農業機関(FAO)により 「適切な量を投与した際に、宿主に健康上の利益をもたらす生きた微生物*」 とされています[1]。 「微生物の生育を阻害する物質」を指す「抗生物質(Antibiotics)」の対比となる単語であり、共生を意味するプロバイオシス(probiosis, 「pro = 共に」、「biosis = 生きる」の意
プレバイオティクスとは「(腸内)細菌が代謝することで健康効果が期待される物質」を指す言葉です。 より厳密な定義としては、国際プロバイオティクス-プレバイオティクス学術機関(ISAPP)により 「健康上の利益をもたらす宿主微生物によって選択的に利用される基質*」 とされていますが、プレバイオティクスのコンセプトとしての定義は1995年に初めて定義されてから厳密性などの観点から徐々に変化しており、今後より適切な定義がなされるかもしれません[1]。 *原文:”a substra